「マクベス」
2014年の作品の再演だという事を、プログラムを見て知ったのですが、確かにその折のチラシは覚えていました。その時は、「国盗人」の印象が…だったので東京遠征はパスしたのでした。名古屋公演も有ったのですが、これは…どうしてパスしたのかしら?
ということで、今回はなんとなくチケットゲットしていました。
「国盗人」より面白かったです。一つには「リチャード三世」より「マクベス」という物語が、私の感性に合っているという点があります。「権力欲」を扱っている点では同じなのですが、リチャードが自虐的な想いの下におもちゃを弄ぶように運命を進めるのに対して、マクベスは人格的には真っ当と言うか、逆らえない運命に翻弄さる人であり、リチャードにはなれないがマクベス的な人生は有かも…と思うところがあるのです。
そう思う人は多いようで、「マクベス」の上演機会はとても多い。私自身、「マクベス」は結構観ています。
能舞台のような仕掛けになっていて、そこも面白かったですし、マクベスとマクベス夫人以外を3人がすべて演じるというスタイルもすっきとしてしていて好きでした。舞台美術は衣装も含めて綺麗で、特に降ってくる紅葉葉のような赤の紙片と、終末を感じさせる雪のような細かい白い紙片が印象的でした。
ただ、音楽は「ちょっと待ったぁ!」のところがあったかも…妙に喜劇的にしなくても良いのでは?…個人的な好みですけど。
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