『蜜蜂と遠雷』
関西の友人に「トヨザキ社長が、これで直木賞決まり、と書いてる」て教えられ図書館で予約。約3ヶ月待ちしました。
恩田陸の作品はちょっと苦手で、結局ちゃんと読めたのは『六番目の小夜子』だけ…。『夜のピクニック』も『チョコレートコスモス』もぱらぱら目を通しておわりました。
今作品は、2段組500ページということで、大丈夫かな…と思ったのですが、なんと、サクッと読めました!ひとつには、曲の解説に興味を持てたことが有ります。ピアノ曲には詳しくないので、その曲の印象が言葉で語られる所が面白く感じました。演奏のプログラム構成の在り方の語られる方も面白い。
芸術に携わる人々の美しいファンタジーに満ちた物語…ですし、読後感も悪くないですが、ピアノコンクールに関しては、BSで放送されたショパンコンクールにまつわるピアノメーカーと調律師の方のドキュメンタリーの方がハラハラドキドキで、選択・人生の重みを感じました。
『羊と鋼の森』も合わせて読むと色々考えられて面白いと思います。