『月の満ち欠け』
新聞書評を読んですぐ予約をかけたのですが、3か月かかりました。直木賞受賞後、さらに予約が殺到していますし、受賞発表前の岩波書店の「図書」後書が面白かった!-受賞後の9月号の後書も-。岩波書店初の直木賞作品とのこと。
読みだしたら半日もかからず読了。そうですよね、これは2時間位の間に語られたことなんですから。
読み終わってまず連想したのは「八百比丘尼」。美し物語というより、一種の執念を感じました。ここで語られる以上の前世もあるんじゃないか…とかね。瑠璃・玻璃という美しい響きに似つかわしくない女のように思うのは、私の偏向でしょうか。
佐藤正午の作品は『身の上話』以来。あれも語りが上手いお話でしたが、これも、語り口のうまさを感じました。
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