『坂の途中の家』
角田光代の作品はいくつか読んでいます。ストーリーテラーとしてとても上手い作家さんです。色々考えながら読めます。この作品もぐいぐい読み進められ、主人公の気持ちに読者の気持ちが重なっていきます(特に女性はそうだと思う)。
でも、読後感は…結構苦いというか、振り回された読者は苦しい思いが強く残るかも。多分、それも狙いなんだと思います。主人公と同じく、考えることの大切さを読者も考えるべきというかね…そんな気持ちになりました。
『八日目の蝉』や『紙の月』のようにドラマや映画になるでしょう。きっと。その時の登場人物は一体だれが????
タイトルの「坂の途中』というのは上手いです。坂を上るのか、坂を下るのか、どちらを選ぶにしろ、道は ずっと続いていくんですよね。
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