2020年6月16日火曜日

本:『路(ルウ)』吉田修一(文春文庫) 6月読了

『路(ルウ)』吉田修一(文春文庫)
NHKドラマになった物語。新聞のドラマ紹介に「名作の予感」と書かれていたので、図書館で予約しました。
ドラマの方は…そうね、「盛りだくさん」という感じでした。主人公の恋愛には…関心が持てない、新幹線事業は、そんな簡単なこと?過去の台湾の歴史にまつわる話はもっと掘り下げて欲しい、。。。。等々です。唯一興味がありエンタメとしても面白いと思ったのは、台湾の若者陳威志にまつわる物語。若い人らしい迷いや駄目さ加減や、でも前向きな純粋さが、真直ぐ続く道に象徴されいてまぶしく、明るい未来が開けるように感じました。役者さんもぴったり。
というわけで原作を読みましたが、こちらもどの話も深さが足りないように感じました。新幹線事業に特化し「企業小説」にするか、忘れられない青春の思い出に特化した「恋愛もの」にするか、植民地支配を見つめる「歴史もの」にするか、した方がよいのでは?と思ったりしたわけです。


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