2020年6月29日月曜日

本:『密やかな結晶』小川洋子(講談社文庫)6月読了

『密やかな結晶』小川洋子(講談社文庫)
米国で翻訳され、イギリスのブッカー賞候補になったということで、読みました。
1994年出版の作品とのことですが、作風は今と変わっていないというか、とても静かな世界なのに通奏低音のように流れているものはしっかりしていると感じます。
文庫なので、作者にとって「アンネの日記」は特別な本との解説がついていましたが、確かにどこかあの世界を思わせます。ひっそりと棚や引き出しの片隅にあるものを愛おしく感じ、思い出・記憶がどれだけ大切なものかを思います。


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