「未練の幽霊と怪物 上演の幽霊」
岡田利規の作品は、いつも気になる・この作品も本来は劇場で見る予定でした。でも早々に上演中止に。この度オンラインで復活というか、多分、出来上がりは全く違ったものなのでしょう。
「俯瞰で劇場を観る」というか、通常の劇場中継―無観客のものも-とは違い、とても興味深かったです。岡田作品にある「のぞき見」というか「喫茶店や駅で、ぼんやりと見ず知らずの隣の席の人の話を聞く」という 形にぴったりという感じがしました。日常とガラス戸今1枚隔てて隣り合わせた異世界という装置も、「夢幻能」というスタイルに合っていたと感じました。
以前より感じていたことですが、岡田作品は「芝居」というより「美術作品のインスタレーション」に近いと思うんです。今回のオンライン上演は、まさに美術展のインスタレーションーまぁ、美術展のは長くても20分くらいですが-。箱庭的なセットの作りといい、プロジェクションマッピングの上演方法といい、とてもスタイリッシュでした。
でも、実際の舞台での上演も観たいですよねぇ。役者さんの動きも違ってくると思うので、多分、また違った印象を持つと思います。
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