「吉田博 木版画展-抒情の風景-」
昨年1月に観た「ヴェネチア展」にも吉田博の版画が展示されていました。今回は、ダイアナ妃が執務室に飾っていた作品と同じものも展示されています。
吉田は、「自分は山派」と言って、日本アルプスの風景を愛したようです。穂高を題材とした作品は、私の好きなナビ派の絵画を感じます。
彼の作品で惹き付けられるのは「光と水」の表現でしょう。瀬戸内を題材とした作品群は、様々な光とそれを映す水の動きに目を奪われます。モネの絵に通ずるものを感じますが、版画というスタイルの持つ「くっきり感」もあり、そこが独自のものなのだと思います。一人静かに見ることをお勧めします。
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