2020年12月22日火曜日
風景:メジェドさまグミ
メジェドさまグミ
先月行った展覧会で購入。このメジェドという女神は、現代風に変換されているわけではなく、古代エジプト時代にこの形で絵が画れているとのこと。びっくりですよね。ヨーグルト味のグミをいただきながら、古代に思いをはせました。
本:『〈あの絵〉のまえで』原田マハ(幻冬舎)
『〈あの絵〉のまえで』原田マハ(幻冬舎)
実際に日本の美術館も所蔵されている絵画にまつわる6つの短編集。土の絵も結構有名な絵です。私も目にしたことのある絵もあります。そこはさすがキュレーター資格のある原田さんらしい選択です。どの話も「ちょっといい話」風ですが、中でも本当に「ちょっといい話」である「豊饒」が好きです。取り上げられている絵も、クリムト作品の持つ暗い影を感じさせない「幸せ」に満ちた作品です。日本でクリムト関係の展覧会が開かれる必ず展示される作品です。
「オイゲニア・プリマフェージの肖像」
2020年12月16日水曜日
本:『雨降る森の犬』馳星周(集英社)
『雨降る森の犬』馳星周(集英社)
『少年と犬』で直木賞を受賞した馳星周。「本の雑誌」関係者ということで、なんとなく親近感をいただいているのですが、彼の作品を読む機会が…。最近やっと藤原不比等一族の物語を読んだのです。ということで、現代日本を舞台にした小説に挑戦しました。
さくっと読めましたが、登場人物にもっと突っ込んで欲しいかなぁ…と思いました。「犬」というテーマは良いと思うのです。犬と登場人物の関係はとても素敵、特に主人公の女の子とも関係は。でも人間が、特に「女性」が…かなぁ。同じテーマを女性作家が書いたら、多分違った女性人物造形になるでしょうね。思春期の女の子の持つ純粋さと狡さ、大人の女性の持つ曖昧さと分別と狡猾さ…。それを感じたいとも思いました。
森のシーンは、湿潤な日本の森の美しさ、生き物の神秘性を大いに感じました。そこが一番の魅力でしょう。
2020年12月6日日曜日
本:『捨てる女』内澤旬子(本の雑誌社)
『捨てる女』内澤旬子(本の雑誌社)
連載中も読んでいたはずなのですが、あまり記憶に…すみません。まとめて読むと面白いです!所謂「断捨離」ではないところがすごいですよね。私も「捨てる女」になるべきか?でも鬱になるのは…避けたいなぁ。
2020年11月26日木曜日
展覧会:2020年度第3期コレクション展 愛知県美術館 11月25日(水)午後
2020年度第3期コレクション展
現代作家の作品の新蔵コレクションのお披露目展。TVでも紹介された作品はポップで素敵です。
そして、個人的に惹きつけられている作家さんの作品もあります。我が家にも小さな作品がありますが、大型の作品はやっぱり迫力が違います。ずっと美術館で出会えますように!
最後に美術館を代表する作品。
展覧会」「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」 愛知県美術館 11月25日(水)午後
「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」
古代エジプトには興味があります。特に板絵はすごい。この展覧会でもミイラの棺の絵はとても細かくて、工芸品としてとても美しいです。今回は立体展示なのでしっかり見ることが出来ました。ミイラについて、最近の調査はとても進んでいることにもびっくり。古代文明と最新の文明の出会いです。
本:『一億円のさようなら』白石一文(徳間書店)
『一億円のさようなら』白石一文(徳間書店)
この著者、題名の付け方が上手いですよね。読み手心がそそられる題名です。この本もそうですよね。以前読んだ作品もそうでした。
「運命」がキーワードになっている作品が多いと思うのですが、エンタメ系の話でありながら、リアルというよりは、神話を読むような感覚になります。登場人物もギリシャ神話の神様たちのように思えてくるのはどうしてでしょう?あまりに個性が際立っているから?バックボーンがかっこよすぎるから?思わず読んじゃいますが、どこか「絵空事」と感じる展開ですよね。でも面白いです。
ドラマの方は見なったのですが、どんなかんじだったのでしょうか。
2020年11月23日月曜日
2020年11月19日木曜日
本:『比ぶ者なき』『四神の旗』馳星周(中央公論新社)
『比ぶ者なき』『四神の旗』馳星周(中央公論新社)
デビュー時から名前は知ってましたが、馳星周の作品を読むのは初めて。今年直木賞を受賞しましたが、その作品の前にこの2作を読んでみました。
さすがに多作の方だけあって、読ませる文章です。特に『比ぶ者なき』は、ぐいぐい読みました。
歴史ものって「結果」はわかっているわけで、どれだけその「結果」に納得いく面白さを付け加えるというか、物語る力技を感じさせるかだと思うのです。『比ぶ者なき』はそのあたりが素晴らしいです。『四神の旗』は、主人公たる人物が増えた分ちょっと散漫かもしれません。もっとそれぞれの心の内を語って長~く「大河ドラマ」として書いて欲しいかなぁ。特に最後方はどんどん時間が過ぎていくようで、あっけない感じがしてもったいないなと思ってしまいました。
歴史もの、好きですよぉ。もっと馳星周を読んでみよう。
2020年11月16日月曜日
2020年11月14日土曜日
風景:大阪 土佐堀川 淀屋橋 11月12日(午後)
土佐堀川 淀屋橋
大阪は「川」の街。ビルの間も川という公共空間があるためか、空が広く感じます。もちろん、「キタ」や「ミナミ」はまた違った空間ですけどね。大阪は住んだことがありません。大急ぎで来て大急ぎで帰ることが多かったのですが、ここ2年位は、用事以外の場所を訪れるようにしています。新しい発見があり嬉しいです。
展覧会」「聖徳太子-時空をつなぐものがたり」中之島香雪美術館 11月12日(木)午後
「聖徳太子-時空をつなぐものがたり」
一転、日本美術を鑑賞。それも「聖徳太子象・聖徳太子絵伝」です。日本史上一番のビッグネームのして一番の謎の人、聖徳太子。その若き日の絵姿と、時空を超えて変貌する物語を描い絵伝の展示です。う~ん、これは単眼鏡を持ってこなくてはいけなかった…。そう、日本美術の鑑賞は細かいところをじっくりながめなければいけなのです。この展覧会では「比較展示」の行なわれているので、しまったぁでした。
でも、聖徳太子をしっかり感じることができで面白かったです。
展覧会:「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 国立国際美術館 11月12日(木)11:30~
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
本来なら東京で見るはずだった展覧会。東京会場の会期変更となり秋まで開催されていましたが、なんとなく足を運べず、「これから5年はロンドンには行けない世の中になったじゃないか!ならば大阪へ!」決心して大阪会場へ。日時指定チケットなので、スムーズには入れました。でも思ったより人が多かったですね。指定じゃなったから、どんなに混んだことか…。
ということで、名画の数々を堪能してきました。お買い上げはゴーガンの「花瓶の花」です。
ところで、東京には行けないなぁと思ったので、夏に通販でカタログを買っちゃったですよね-近年はめったにカタログは買わない-。まぁ、カタログを見ながらロンドンに思いをはせましょう。
映画:「罪の声」ミッドランドスクエアシネマ2 11月4日(水)12:45
「罪の声」
原作を読んだのは…去年?
20世紀を代表する未解決劇場型犯罪についての一つの答えでしょうか。現代の主人公たちを丁寧に描くことで、犯罪の罪深さをより感じます。そして「奮い立った」というセリフの持つ色々な面が心に残ります。カッコ良かった団塊の世代、一挙に悪くなった団塊の世代…。団塊の世代を見ながら育った私は、やっぱり団塊の世代について色々な思いいを抱きます。それもこの物語の一つの答えですよね。
映画:「スパイの妻」ミッドランドスクエアシネマ 11月4日(水)09:35~
「スパイの妻」
ヴェネツィア映画祭で賞を取った映画。黒沢清監督の映画は「岸辺の旅」がとても面白かったです。今回は、エンタメ系としても面白い。色々な伏線があってそこを確認しながら見るとミステリーだし、時代物としての苦さもあり、ハードボイルド的な映像も素敵。NHKの8Kドラマとして製作され放映されたようですが、そちらは見られません!でも、画像の美しさを狙っているのはわかります。じっくり味わいたい。
2020年11月3日火曜日
本:『夜がどれほど暗くても』中山七里(角川春樹事務所)
『夜がどれほど暗くても』中山七里(角川春樹事務所)
WOWOWでドラマ化されるということで読みました。映画になっている『望み』(雫井脩介)と同じように、息子が犯人かもしれない…というテーマの物語ですが、主人公がジャーナリストということでちょっと安心して読めました。
中山七里さんの作品はどこか「暖かい」と感じます。かつての宮部みゆきさんの作品に通ずる「暖かさ」です。そういう意味で読み易い作品です。
2020年10月29日木曜日
本:『ま・く・ら』「もひとつ ま・く・ら』柳家小三治(講談社文庫)
『ま・く・ら』『もひとつ ま・く・ら』柳家小三治(講談社文庫)
『どこからお話しましょうか 柳家小三治自伝』を読んでとても面白かったので、彼の「まくら」の本に取り掛かりました。
これが厚い本!おまけに『もひとつ~』の最後に書かれているように「語るスピードで読む」となると結構大変!
でも、とても面白かったです!20世紀に匂いもぷんぷん。今じゃ無理かなぁ…という話もあります。でも、目くじら立てずさらっと読みましょう!
風景:ヤマボウシの実 10月28日(水)
ヤマボウシの実
鉢植えのヤマボウシ。春には白い花-正確には花に見えるのは「総苞片」という葉っぱ-が咲き、そのあと実が生ります。でも次々落果…一つだけ秋まで残ったものが赤く色づき始めました。甘いそうですが、もったいなくて食べられません!もっとたくさん実るようになったらね!
2020年10月16日金曜日
展覧会:「よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」松坂屋美術館 10月14日(水)午前
「よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」
去年秋は、奈良まで「正倉院展」を観に行きました。秋晴れの奈良はとっても素敵で、法隆寺の上に広がる青空は、今思い出しても清々しい気持ちになります。もちろん、正倉院宝物も素晴らしかったです。
そして、昨年夏に三の丸尚蔵館で見た「正倉院宝物の再現模造」、この度名古屋にたくさん来ました。明治から平成にかけての、科学と匠の技で蘇った作品です。螺鈿等で有名な作品も美しいですが、個人的には、布の再現が興味深いです。特に、天然染料での色糸は、とても深い色で吸いこまれそうです。日本茜の色が特に素敵!
ずっと伝えたい伝統の技術です。
2020年10月15日木曜日
2020年10月5日月曜日
風景:ツマグロヒョウモン 幼虫 10月5日(月)
ツマグロヒョウモン幼虫
この虫がはどんな姿になるか知ってます。30年くらい前、京都に住んでいた時、パンジーの葉っぱに沢山ついたので、「何になるか、と育て見たところ-近所方には「早く退治しないの?」とけげんな顔をされた-、一部が金色になるサナギになり、そしてあまり見たことのない蝶に変身!したのです。
栽培種のスミレ科に付くので、最近ではよく見る蝶になってます。さあ、頑張れ!ですが、葉っぱ足りるかしら?
2020年9月28日月曜日
2020年9月26日土曜日
2020年9月17日木曜日
風景:野萩 9月17日(木)午前
野萩
9月に入り、トンボも色づき風に乗って飛んでいます。ちょっと遅い気もしますが、ツクツクボウシの声も聞こえました。そして、たくさんのネコジャラシを分けて、野萩が咲き始めました。すっかり「秋」ですよねぇ。でも、暑い日々は続くのかしら?
2020年9月15日火曜日
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