2025年9月29日月曜日
2025年9月26日金曜日
展覧会:「幕末土佐の天才絵師 絵金 狂おしいほど美しい」サントリー美術館 9月24日(水)夕方
幕末土佐の天才絵師 絵金
土佐という特有の文化の地で作られた「絵金の歌舞伎絵」を拝見しに足を運びました。今も夏になると各地区で展示される二曲一双の屏風の数々は、歌舞伎作品の中でも有名な場面を描いたものです。特に義理人情の絡む殺し・血みどろの場面は、夕方の光・蠟燭の明かりの浮かび上がりこの世ならぬ美しさなのでしょう。後半の展示の屋台造り・絵馬提灯は、まさに実際の舞台を観るよう。いわゆるファインアートとは違う群衆の持つ力を感じ、異世界に足を踏み入れたようでした。最後の方で展示されいる下絵や掛け軸等の作品は、絵師としての腕の確かさを感じますが、やはり、劇的世界を描く屏風絵の迫力はすさまじいと思いました。こういう文化は、二度と生まれない?かも?七之助の音声ガイドも素敵でした!
入口
屋台作り
葛の葉(この作品では狐が梁にいますが、屏風では葛の葉の着物の裾から尻尾がでていた)
船弁慶(義経千本桜)
蝶花形名歌島台(最近では上演されない演目とのこと)
舞台:「ここが海」世田谷シアタートラム 9月24日(水)13:00~
「ここが海」
加藤拓也さん作品を一度拝見したいと思い-ドラマ「きれいのくに」でびっくりというか、圧倒された-、トラムに足を運びました。出演している黒木華さんにも惹かれています。橋本淳さんは、初めて拝見、中田青渚さんという方も初見。声を張らず、一見だらだらと会話が進んでいく物語なのですが、気を付けて見聞きしているとちょっとした行き違い、理解しているようで理解していない事柄がうすぼんやりと浮かび上がってくるように思いました。集中力を必要とする作品-隣に座った方はガクっと体が前に…寝てしまったのか?ー。終わり方が「余韻」とは違う「断絶」風なのが印象的でした。終演後、ロビーに加藤さんが立ってらっしゃった…。さて、岡田規に続く新しい芝居の方向性を生み出す作家になれるか…ここしばらくが勝負でしょうか。頑張ってほしいです。
2025年9月21日日曜日
舞台:爽秋文楽特別公演 Aプロ Bプロ 国立文楽劇場 9月18日(木)11:00~
爽秋文楽特別公演
Aプロ
恋女房染手綱
重の井子別れの段が有名な物語ですが、道中双六の段も可愛らしいお話です。どちらも義太夫語りが聞かせます。特に、子別れの最後が哀切。勘十郎さんの重の井も憂いがあって素敵でした。
日高川入相花王
これはスペクタクルですよね。人形芝居ならではの「仕掛け」であっと驚きます。
Bプロ
心中天網島
心中物の最高傑作とのこと。関西らしい「ダメンズ」をめぐる物語。この「ダメンズ」の物語は関西の伝統?でしょうか。「あ~あ。こんな男に尽くすの…(客観的視点)」と思いながらも、自分に優しくしてくれる男に尽くす女の物語といえるでしょうか。この伝統が小説に結晶したのが、織田作之助『夫婦善哉』?物語はさておき、義太夫と音曲はとても素晴らしいですよね。ただただ聞き入ってしまう魅力があります。また拝見したい!
2025年9月13日土曜日
本:『百年と一日』柴崎友香(筑摩書房)
『百年と一日』柴崎友香(筑摩書房)
33の短編が収められている小説集。粗筋のような表題が並んでいますが、どれも興味深く、そして身近な感じがする。「ここではないどこか」らしいのだが、もしかすると私の町でも私の親戚でも友人でも起こっている出来事なのかも…と思ってしまいました。この方の作品は初読かな?もっと読んでみようかと思います。
2025年9月10日水曜日
トーク:「野田秀樹・岡田利規スペシャルトーク」東京芸術劇場 9月7日(日)18:30~20:00
野田&岡田スペシャルトーク
野田秀樹さんが来年3月で芸術監督を退任、4月からは岡田利規さんが芸術監督に就任するということで開催されたトーク。お二人とも「トーク」はあまりお得意とは言えない…タイプと思uうのですが、中々ないトークなので足を運びました。やっぱり「トーク」より作品を見せてくださる方が説得力がありますよね。来年春、期待してます!!!
展覧会:「記録をひらく 記憶をつむぐ-コレクションを中心とした特集」国立近代美術館 9月7日(日)午後
記憶をひらく 記憶をつむぐ
この展覧会、大々的には告知されていませんが、終戦80年を迎えた今年を意識した展覧会だそうです。展示されている「戦争画」は今までも何回か拝見していますが、記録画だけでなく多くのメディアで紹介された作品(ポスターや雑誌など)も展示されています。戦争賛美の側面もあるため、会場終わりには「考えたい」という旨の表示がありました。1階の特別展ばかりでなく、常設展の方でもかなりの数の作品が展示されています。平和を考えるうえで、できれば若い人々に鑑賞して欲しい展覧会です。
なんといっても一番有名な「戦争画」でしょうか「アッツ島玉砕」。映画「HOUJITA」でも。この絵の前に立つフジタがシーンがありました。
先日TVで観たドラマ「大阪激流伝」の中で学生たちが付けていたバッジの絵?あの時代、人々はどんな思いを持ち、伝えようよしていたのか?そしてそのあと…世界はどう変わり、運動はどうなっていったのか…、いつも「考える」ことです。
2025年9月2日火曜日
本:『生命活動として極めて正常』八潮久道(KADOKAWA)
『生命活動として極めて正常』八潮久道(KADOKAWA)
『本の雑誌』紙上で「第1回〈北上次郎「面白小説」大賞〉受賞作」として選ばれた作品。確かに面白いです!ネットで発表された短編をまとめて単行本にされたとのこと。ワンアイディアというか、一発芸的な作品もありますが、面白いです。『本の雑誌』紙上で評された2作品はとても斬新というか、この路線で攻めていってほしいと感じます。新人、がんばれ!
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