「ムサシ 2013年」
初演2009年、再演2010年、そして再々演。戯曲としては、どんどん良くなっているように思います。
何しろ初演の時は、皆さん「自分で手いっぱい」という状態なのか、どこが大事かどこが繋ぎか、どこが泣かせどころかどこがコメディポイント か、力の入れ具合の加減が無くて、観客はずっと緊張を強いられていて疲れました。まぁ、それはそれで「力演」「緊張感」があって良かったのですけどね。今回はあっさり進むところも多く、物語として楽しめました。
でも、初演で一番好きだったシーン-武蔵と小次郎が旅支度の脚絆を巻くところ-があっさりしているのは物足りないと思いました。時々かわす二人の目線がなんとも言えず良くて、最後「友人です」という武蔵の台詞に繋がっていて好きだったのです。
帰り道「初演の時は“萌えシーン” もっとあったよね」と友人と話しました。そう、今回はあまり“萌え”が無かったです。どっちかというと、「コメディ色」が強くなっていました-特に武蔵が-。
時間を経て、配役が変わって、芝居も変化するのでしょう。
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