『わたしは、わたし』(J.ウッドソン)鈴木出版
この本も同じ講座で紹介された本。日本では考えられない「あること」を描いています。それは、裁判証人になって様々な脅迫を受けるようになった家族が、それまでの人生をリセットして全くの別人格として生きていくということを受け入れるということ。係累・居住すべての過去が新しく作られ、見も知らない新しい町で新しい名前で生きてくことを強いられる、命を守るとために…。
これは、アイデンティティの喪失、それに耐える事、そして新たな獲得の物語。
これを読むと、辛い気持ちに なります。もどかしい気持ちになります。そして、最後は結構無力感に襲われます。だって、こんなことは想像もつかないことだから。
だからこそ、読んでほしいとも思います。この「違和感」をずっと心の中にとどめて、自分の周りの世界の矛盾に少しでも気づけるようになりたいと思います。
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