2010年10月3日日曜日

アガサ・クリスティ:「ポワロ」と「ミス・マープル」

9月中旬よりNHKBSで、アガサ・クリスティー生誕120年ということで「ポアロ」と「マープル」の映画とドラマを放送。再放送のものもあったようですが、ちゃんとチェックしていないので、ドラマは全部初見でした。
クリスティの作品は、結構読んでいるはずだし、ドラマなんかも結構見ているはずなのに、「犯人」を覚えているものは少ないのです。最後になって「あ~、これ以前に読んだよぉ」とか「見たよぉ」となる。

でも映画になっているもにはちゃんっと覚えています!映画としては「オリエント」は役者の演技が楽しめる。「ナイル」はエジプトの風景が美しい。でも、ミステリーとして好きなのは「地中海」です。
最後に階段から降りてくるところや、船に乗って本土に向かうシーンが好き。「ナイル」もあのエジプト人の船長や最後に遊覧船から運び出される担架に数々には笑ってしまいますけど。

今回「ポワロ」で好きな話は「鳩の中の猫」。女子たちが可愛らしく好きでした。でも、シーンで1番印象に残ったのは「マギンティ夫人は死んだ」の中で、死刑に瀕している男に向かって「貴方が絞首刑になるとしたら、それは人の話をよく聞いていなかったからです!」とポワロが叫ぶところ。これは私、肝に銘じました!
マープルは、マープルに長編がすでに尽きたのか、他の探偵が活躍する話は流用されています。
「親指のうずき」はアメコミタッチの進行でマープルらしくなかったですが、コミックミステリーとして楽しかったです。
「動く指」と「バートラム・ホテルにて」は、時代を感じさせてそこが面白かった。

ところで「第三の女」にジェームズ・ウィルビーが「ゼロ時間へ」にジュリアン・サンズというジェームズ・アイヴォリー監督のイギリス映画の出演者が出てたのがちょっと嬉しかったです。
(アイヴォリー映画によく出ていた女優のマギー・スミスはクリスティ映画にもでてます。この辺につながりってあるのるのかしら?)

とうことで、図書館からクリスティーの短編集を借りてきました。この「クリスマス・プディングの冒険」はイギリスのクリスマスの過ごし方を知ることができて楽しかったです。ドラマでもモダンなお屋敷(いつもの何100年もののマナーハウスとは違う)と、子どもたちがはしゃぐ様子や、いやいやながらも伝統行事に参加する若者たちが面白かったので印象に残っています。

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