2010年10月7日木曜日

展覧会「語りかける風景」ストラスブール美術館所蔵


展覧会「語りかける風景」(ストラスブール美術館所蔵)岐阜県立美術館
東京の文化村でやっていた展覧会の巡回展。
これは「癒され」ました。岐阜県立美術館は文化施設がかたまってある「県民文化の森」の一角にあるのですが、その立地がすでに「風景」です。
作品は小品は多いのですが、空間の広がりを感じさせる作品が多く、ゆったりと楽しめました。
最近行った「ヴィンタートゥール」や「自画像コレクション」で出会った作家の作品もあり、そのあたりも楽しかったです。

「自画像」ではあまりピンとこなかった-クリアファイルもあったし、日曜美術館でも紹介されたので有名な作品なんでしょうが-モーリス・ドニですが、この展覧会の「内なる光」という作品はとても好き。暖かな色遣いの中、家族の平和と幸せを感じます。

ハインリヒ・カンペンドンクという画家は初めて観ましたが-記憶に無いだけ?-、色が素敵だと思います。会場ではシャガールと似ていると話してらっしゃる方がいましたが、ドイツの美術館でよく見たフランツ・マルクの絵を想い出させる色遣いだと思ったら、カンディンスキーやマルクと同じ「青騎士」の人でした。

ところで、三菱一号館美術館で衝撃(?)をうけた山本芳翠の出身地は岐阜。やはり有りました、芳翠。びっくりしたのは、ごく普通のアカデミック油絵や、ラトゥールを模したような油絵、そして端正なスケッチ画をたくさん残しているのです。その一方、あのなんとも形容しがたい作品もあるのです。この「ゾワゾワ」は凄い。画面中央の浮かんでいる「珠」(ガラスじゃないよね)や、個々の人物の存在感やねっとりとした空気感は、西洋画でもなく日本画でもなく、心に残ります。この人について研究書あるのかしら?右側の絵は、芳翠のアカデミック絵画です。日本の画家についても、いろいろ勉強したいと思いました。


最近見た展覧会は、なんとなく繋がっているというか、今、日本には良い絵がたくさん来日してるんだと思います。あ~、「ドガ展」に行けるかしら・・・?他にも、たくさんの作品が!
地元の展覧会にも行かなくちゃ!

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