2015年10月1日木曜日

展覧会:「MOMATコレクション 藤田嗣治 全所蔵作品展示」 国立近代美術館 9月29日(火)午後

「MOMATコレクション 藤田嗣治 全所蔵作品展示」
乳白色で有名なフジタですが、近代美術館には彼の描いた戦争画が所蔵されています。以前都美で1作品見たことがありましたが、今回、初めて全作品を観ることになりました。
驚いたのは、ガダルカナル、アッツ島を描いた作品の構図に、先日京都で観た「アンギアーリの戦い」と同じようなものがあること。フジタのヨーロッパ体験が反映しているのです。そう、ヨーロッパの有名な絵画群にも多くの戦争画があるのです。古くはバユーのタピストリー、ギリシアの神話を描いたものも、宗教画も、戦いがテーマになっているのです。歴史の中では、避けて通れないテーマなのです。謳いあげるのか?目を背けるのか?声高に叫ぶのか?沈黙を守るのか?その判断は後世の人々にゆだねられるのでしょうか。
鑑賞者は、それぞれの心に問いかけ、自分で考えてゆくべきものなのでしょう。多くの人に見て欲しい展覧会です。




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