2025年10月27日月曜日

本:『スクープのたまご』大崎梢(文藝春秋)

『スクープのたまご』大崎梢(文藝春秋)
こちらもドラマになっているようです。週刊誌の取材のあり方が詳細(?)に描かれているらしい。こちらもさらっと読めました。なるほどね、大変なお仕事です。2016年出版の本ですが、それから10年弱、メディアもネットというモノが力を持つようになり、時代の変化の速さを感じます。これから世界はどうなっていくのでしょうか?

本:『終活シェアハウス』御木本あかり(小学館)

『終活シェアハウス』御木本あかり(小学館)
ドラマになりました。中々面白い小説ですが、やっぱりオバサマ達が社会的には恵まれているのが…気になるかも…、出てくるお料理は美味しそう!さらっと読むにはいいと思います。登場人物のキャラは立ってますよ。

2025年10月21日火曜日

風景:「ハイビスカスローゼル」と「オクラ」

ハイビスカスローゼル
とあるところのプランターで発見。これは蕾なのか実なのか?グーグルで調べたところ「ハイビスカスローゼル」というらしい。ハイビスカスティーになるらしい。
こちらはオクラ。夏の花・野菜ですが、今年の熱さのせいでしょうか、花も実もついていました。

2025年10月16日木曜日

風景:キノコ

キノコ
雨の中、道端の木の陰にこんなキノコが!すこし涼しくなり、2~3日前の雨模様の天気のもと、生えてきたのでしょう。結構大きい!

本:『兄の終い』村井理子(CCCメディアハウス)

『兄の終い』村井理子(CCCメディアハウス)
とても仲の良い兄弟・姉妹は多くいます。そして反対に小さいころから仲が悪かったり、折り合いの着き難い兄弟・姉妹も多くいます。「兄弟は他人の始まり」という言葉もありますが、どうなのかしら?この兄と妹は、語りだせばその生きてきた時間を費やすくらいの事が多くあったのでしょう。読んで一番初めに思い出したのは佐藤愛子の『血脈』でした。どうにも分かり合えない人間関係というのは、他人ならば「かかわりを持たない」として離れることが可能ですが、家族はそうはいかない…著者は結構淡々とかいていらっしゃいますが、もっといろいろ考えることがあったと思います。兄弟の数が減っている現代、考えさせられました。映画になるそうですが「いいはなし」にしは欲しくない。

2025年10月12日日曜日

本:『渚の蛍火』坂上泉(双葉社)

『渚の蛍火』坂上泉(双葉社)
WOWOWでドラマ化される原作本。現在上映中の『宝島』と同じ沖縄返還時代を舞台にした物語ですが、主人公は警官。実は『宝島』は読むのに挫折…したので、こちらはどうかしらと思ったのですが、こちらはミステリーとして読むことができました。そして『宝島』同様辛い物語でした。

2025年10月8日水曜日

舞台:文楽「曽根崎心中 爽秋特別公演Cプロ」 国立文楽劇場 10月7日(火)11:00~

曽根崎心中
映画「国宝」効果でしょうか。平日なのに結構な入り。これで文楽の面白さを知った方々が続いてきてくださるようになりますように!「天網島」は、ダメンズを中心としてた「良い人」「やむにやまれぬ人情」の物語ですが、この曽根崎は上演時間の短さも相まって主人公二人の追いつめられる悲しさ、悪人のどうしようもない悪徳が、しっかり印象付けられる作品です。判り易いといえば判り易い展開で、最後、二つの人形が折り重なる様子は、哀れを誘います。床下で足を押し当てる場面は、意外とあっさりと演じられるのですが、着物の裾裁きが美しく上品です。是非、多くの人に見て欲しい。
会場に飾られいる1人遣い人形「手代徳兵衛」「天満屋お初」

2025年9月29日月曜日

風景:ススキ

ススキ
山のススキは穂がでて、いかにもススキです。もうすぐ仲秋の名月。秋ですよね!
まだ穂が開いていないススキ

風景:大日岳

大日岳
ひるがのSAからきれいに見えます。今の季節は手前のススキに縁どられます。美しい山!

風景:ツインアーチ138

ツインアーチ138
木曽三川公園のツインアーチ。まだ近くに行ったことはありませんが、高速からは何度も目にしています。一度、行かなくっちゃ!!

2025年9月26日金曜日

本:『コーチ』堂場瞬一(創元推理文庫)

『コーチ』堂場瞬一(創元推理文庫)
秋ドラマの原作ということで読んでみました。警察を舞台としていますが、事件を解決する力を養う物語です。あまり重くならず読めるのが魅力。続編も期待!

風景:ベラドンナリリー

ベラドンナリリー
彼岸花の隣の植え込みにあるのは、ベラドンナリリー?

風景:彼岸花

彼岸花
夏が長くなったせいか、お彼岸に彼岸花を見ることが難しくなってきているここ数年、東京のとある小学校の植え込みで彼岸花を発見。きれいに草取りがされていて見事に彼岸花が咲いていました。

風景:アレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギ
ハギによく似ているけれど外来種なのだそうです。これからの季節、公園脇の茂みでよく見かけます。

風景:薔薇

薔薇
おはなし会に行きました。飾られている薔薇。バラではなく薔薇がふさわしい、こぼれんばかりの大輪ばかり。梅原龍三郎の絵画のようです。花びらの重みで、左の一輪は、枝が折れてしまいました。これからもっと開くとのこと。おはなしの花開きますように!

展覧会:「幕末土佐の天才絵師 絵金 狂おしいほど美しい」サントリー美術館 9月24日(水)夕方

幕末土佐の天才絵師 絵金
土佐という特有の文化の地で作られた「絵金の歌舞伎絵」を拝見しに足を運びました。今も夏になると各地区で展示される二曲一双の屏風の数々は、歌舞伎作品の中でも有名な場面を描いたものです。特に義理人情の絡む殺し・血みどろの場面は、夕方の光・蠟燭の明かりの浮かび上がりこの世ならぬ美しさなのでしょう。後半の展示の屋台造り・絵馬提灯は、まさに実際の舞台を観るよう。いわゆるファインアートとは違う群衆の持つ力を感じ、異世界に足を踏み入れたようでした。最後の方で展示されいる下絵や掛け軸等の作品は、絵師としての腕の確かさを感じますが、やはり、劇的世界を描く屏風絵の迫力はすさまじいと思いました。こういう文化は、二度と生まれない?かも?七之助の音声ガイドも素敵でした!
入口
屋台作り
葛の葉(この作品では狐が梁にいますが、屏風では葛の葉の着物の裾から尻尾がでていた)
船弁慶(義経千本桜)
蝶花形名歌島台(最近では上演されない演目とのこと)

舞台:「ここが海」世田谷シアタートラム 9月24日(水)13:00~

「ここが海」
加藤拓也さん作品を一度拝見したいと思い-ドラマ「きれいのくに」でびっくりというか、圧倒された-、トラムに足を運びました。出演している黒木華さんにも惹かれています。橋本淳さんは、初めて拝見、中田青渚さんという方も初見。声を張らず、一見だらだらと会話が進んでいく物語なのですが、気を付けて見聞きしているとちょっとした行き違い、理解しているようで理解していない事柄がうすぼんやりと浮かび上がってくるように思いました。集中力を必要とする作品-隣に座った方はガクっと体が前に…寝てしまったのか?ー。終わり方が「余韻」とは違う「断絶」風なのが印象的でした。終演後、ロビーに加藤さんが立ってらっしゃった…。さて、岡田規に続く新しい芝居の方向性を生み出す作家になれるか…ここしばらくが勝負でしょうか。頑張ってほしいです。

風景:芙蓉

芙蓉
次に見つけたのは「芙蓉」。優しいピンク色がたまりません。美人のたとえになるのも納得!

風景:デュランタ

デュランタ
散歩中に紫の花が咲く木を発見。小さな花がびっしり連なり、涼しげでゴージャス!調べたら「デュランタ」という名前でした。次々花が咲くらしいので、また見にいきます!

2025年9月21日日曜日

風景:文らく弁当

文らく弁当
いつもは別のところで調達する昼のお弁当ですが、今回は劇場売店で購入。
蓋を開けると、幕の内弁当の登場!
おしながきは↑

舞台:爽秋文楽特別公演 Aプロ Bプロ 国立文楽劇場 9月18日(木)11:00~

 爽秋文楽特別公演



Aプロ

恋女房染手綱

重の井子別れの段が有名な物語ですが、道中双六の段も可愛らしいお話です。どちらも義太夫語りが聞かせます。特に、子別れの最後が哀切。勘十郎さんの重の井も憂いがあって素敵でした。

日高川入相花王

これはスペクタクルですよね。人形芝居ならではの「仕掛け」であっと驚きます。




Bプロ

心中天網島

心中物の最高傑作とのこと。関西らしい「ダメンズ」をめぐる物語。この「ダメンズ」の物語は関西の伝統?でしょうか。「あ~あ。こんな男に尽くすの…(客観的視点)」と思いながらも、自分に優しくしてくれる男に尽くす女の物語といえるでしょうか。この伝統が小説に結晶したのが、織田作之助『夫婦善哉』?物語はさておき、義太夫と音曲はとても素晴らしいですよね。ただただ聞き入ってしまう魅力があります。また拝見したい!



2025年9月13日土曜日

本:『百年と一日』柴崎友香(筑摩書房)

『百年と一日』柴崎友香(筑摩書房)
33の短編が収められている小説集。粗筋のような表題が並んでいますが、どれも興味深く、そして身近な感じがする。「ここではないどこか」らしいのだが、もしかすると私の町でも私の親戚でも友人でも起こっている出来事なのかも…と思ってしまいました。この方の作品は初読かな?もっと読んでみようかと思います。

風景:ツユクサ

露草
雨の中、ツユクサがきれい。ちょっと光って見えたのは気のせい?

2025年9月10日水曜日

トーク:「野田秀樹・岡田利規スペシャルトーク」東京芸術劇場 9月7日(日)18:30~20:00

野田&岡田スペシャルトーク
野田秀樹さんが来年3月で芸術監督を退任、4月からは岡田利規さんが芸術監督に就任するということで開催されたトーク。お二人とも「トーク」はあまりお得意とは言えない…タイプと思uうのですが、中々ないトークなので足を運びました。やっぱり「トーク」より作品を見せてくださる方が説得力がありますよね。来年春、期待してます!!!

展覧会:「記録をひらく 記憶をつむぐ-コレクションを中心とした特集」国立近代美術館 9月7日(日)午後

記憶をひらく 記憶をつむぐ
この展覧会、大々的には告知されていませんが、終戦80年を迎えた今年を意識した展覧会だそうです。展示されている「戦争画」は今までも何回か拝見していますが、記録画だけでなく多くのメディアで紹介された作品(ポスターや雑誌など)も展示されています。戦争賛美の側面もあるため、会場終わりには「考えたい」という旨の表示がありました。1階の特別展ばかりでなく、常設展の方でもかなりの数の作品が展示されています。平和を考えるうえで、できれば若い人々に鑑賞して欲しい展覧会です。
なんといっても一番有名な「戦争画」でしょうか「アッツ島玉砕」。映画「HOUJITA」でも。この絵の前に立つフジタがシーンがありました。
先日TVで観たドラマ「大阪激流伝」の中で学生たちが付けていたバッジの絵?あの時代、人々はどんな思いを持ち、伝えようよしていたのか?そしてそのあと…世界はどう変わり、運動はどうなっていったのか…、いつも「考える」ことです。

風景:富士山 9月7日(日)昼

富士山
この日の富士山は雲に包まれていました。空中に浮いているような、ちょっとシュールな写真になりました。

2025年9月2日火曜日

本:『生命活動として極めて正常』八潮久道(KADOKAWA)

『生命活動として極めて正常』八潮久道(KADOKAWA)
『本の雑誌』紙上で「第1回〈北上次郎「面白小説」大賞〉受賞作」として選ばれた作品。確かに面白いです!ネットで発表された短編をまとめて単行本にされたとのこと。ワンアイディアというか、一発芸的な作品もありますが、面白いです。『本の雑誌』紙上で評された2作品はとても斬新というか、この路線で攻めていってほしいと感じます。新人、がんばれ!

2025年8月27日水曜日

本:『大きな鳥にさらわれないよう』川上弘美(講談社文庫)

『大きな鳥にさらわれないよう』川上弘美(講談社文庫)
ブッカ―賞の候補になった作品。確かにブッカー賞的な作品です。はじめは短編集かと思ったのですが、短編連作で長編になっている作品です。川上さんらしいSF的な設定ですが、初源的な問いかけを扱っているように思います。うまく言葉にできないのですが、私たちはどこから来てどこに行くのかということでしょうか。抒情的でありながら理性的。いいですよね、この物語。もう一度ゆっくり読み返したいと思います。

展覧会:「江戸☆大奥」 東京国立博物館 8月22日(金)昼

江戸☆大奥
8月NHKの「大奥」が再放送されているとのこと。そのためか、会場に入ってすぐはドラマで使われてる衣装の展示が!とっても綺麗です!そして江戸時代の大奥の主人で会った「御台所さま」たちの説明があります。結構絵が残っているんですね。巻物になっている日常生活なんてのもありました。やっぱり圧巻は、使われていたお道具類でしょうか、そして「掛袱紗」です。贈答品を送るとき使われた「掛袱紗」。季節に応じて、また目的に応じて作られたようですが、実際には何度使われたのでしょうか?豪華な日本刺繍は絵画のようで(絵画以上!)見飽きません。再現に取り組まれたとのことですが、この技術の伝承はとても大事なことなのでしょう。どうぞ途切れず伝えられますように!
会場最後の坂東美津江の歌舞伎衣装も見事。制作のお金は大奥の女性たちが出したのでしょうが、それを寄付した方々も素晴らしいと思います。一番右の着物は「関の戸」の衣装とのこと。「国宝」を思い増しました。

舞台:納涼歌舞伎第2部 第3部 歌舞伎座 8月21日(木)14:15~ 18:15~



納涼歌舞伎第2部

「日本振袖始」

「火の鳥」

納涼歌舞伎第3部

「越後獅子」

「研ぎ辰の討たれ」

第2部は「ファンタジー作品」です。日本の神話とロシアの昔話。どちらも美しい。特に「火の鳥」はなんだか玉三郎さんの遺したい美しい世界と伝言みたいに思いました。音楽も吉松のメロディアスなピアノコンチェルトなので、余計この世ならぬ彼岸の世界を思いました。

第3部はイケメンの越後獅子からスタート。そしてお待ちかねの「研ぎ辰」。勘三郎の襲名公演で拝見して、とても印象に残った作品。勿論今回も演出は野田秀樹。畳みかけるような怒涛のセリフが楽しい、そして民衆の移り気と残酷さに彩られた世界。これは此岸の世界です。役者さんはとても楽しそうに演じている。親から子へ芸は繋がっていきます。世代を超えて芸は生きる。

会場内に飾られた団扇です。ちょっと欲しいかも…



2025年8月15日金曜日

本:『ババヤガの夜』王谷晶(河出文庫)

『ババヤガの夜』王谷晶(河出文庫)
英国のダガー賞翻訳文門受賞作。これは「映画」になりますね。作者自身映像を意識して書いたとどこかで述べられていました。スピード感、そして目に浮かぶような描写と身体にズンとくるような圧力。それでいながらどこか遠い世界の出来事のような非現実感…。とても面白い。短くまとまっているのも余韻があっていい。大友克洋と荒木飛呂彦の漫画の世界です。そして「シスターフッド」の信頼感。40年の流転生活は描かれないけれど、きっと安らかで心穏やかな日々だったと感じることができます。

2025年8月8日金曜日

風景:ムクゲ

ムクゲ
紫と白のムクゲ。一日花なので、夕方には萎んでしまいますが、朝出会うと嬉しいですね。蜜があるのか、アリが花びらを伝って動き回っていました。小さな生き物たちは、暑さにも負けないようです。