2010年6月9日水曜日

蘇民将来

近所の空き地に生えているチガヤ。広場一面に生えていれば、
秋のススキみたいに銀世界になるのですが、
残念ながら木立に阻まれほんの一握りの群生です。
このチガヤで作る「茅の輪」をくぐるのが、「夏越しの祓い」。
6月の末、神社で行われる神事です。祇園祭もその一つ。

風土記に記されている「蘇民将来」の話は、
子どもの頃子供向けの文学全集で読んで印象に残っていたのですが、
元々は、ものすごく難しく長い話。
(聖書なみに累々代々の人々の名前や、神様の名前が出てくる)
金持ちと貧乏人の兄弟が、それとは知らず神様を、
それぞれ手荒に、また丁重にもてなすことによって報いを受けるというこの話は、
世界各地に類話があります。

今年も、そろそろ「夏越の祓い」の季節です。
どこかで「蘇民将来」の話をしようかな。

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